2016年3月31日木曜日

誕生と死

4月は誕生と死に直面した月でした。

3月3日に第二子が誕生、翌週12日にソケリッサ!創立メンバーのトミさんが亡くなりました。生まれたての小さい身体で懸命に生きようとする姿。癌が進み痛み止めの点滴量が増える中、取り乱すことなく生きようとしていたトミさんの姿。そして敢え無く亡くなり火葬で瞬く間に形を無くす呆気なさ。
トミさんは2007年の第一回公演から2010年まで中心となり参加していました。出会った頃は高架下から練習場所へ数時間自転車に乗り通って来ていました。ふらふらとゆるやかなトミさんの自転車に乗る姿から「少しだけゆれる道」というトミさんの踊りが生まれ、僕のブログのタイトルにもなっています。それからアパートに入るまで折れる事なく懸命にお金を貯める姿、路上生活を公言し踊る身体は僕には強いインパクトでした。

この世に存在する、ありとあらゆる要素は個人の身体の中に全て存在すると感じています。他人の要素、あらゆる物質もそうだと思っています。怒りっぽい、飽きっぽい、いい加減など良い印象でない性格や性質に関しても全て僕の中にある要素です。構成要素は全て同じ、ただ突出している要素の違いなだけ。おじさん達と接していて、環境やタイミング一つ違っていれば同じような境遇になるだろうと頻繁に感じます。

人はとても弱々しく脆い(もろい)、明日崩れてしまってもおかしくない存在。たまたま今の身体が有り今の景色が目の前に広がっているだけ。

一度に体感した生死は自身においての過去と未来の瞬間。複雑な感情とともに僕の身体に残り続け、それはそのうち形となって溢れるはずです。

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